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小樽の高校出身、2人の独立リーガーが運命のドラフト会議で吉報待つ

亀山英輝投手(左)と福原大生選手(右)

亀山英輝投手(左)と福原大生選手(右)

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 小樽の高校出身で野球の独立リーグに所属している亀山英輝投手(徳島インディゴソックス、以下徳島IS)と福原大生選手(福島レッドホープス)が、10月11日に開かれる「2021年プロ野球ドラフト会議」を控え、吉報を待っている。

学生時代の亀山英輝投手(左)と福原大生選手(右)

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 亀山投手は、小樽水産高校を経て札幌6大学野球の強豪・札幌大学に進学し、野球部に所属。最速148キロの速球主体の投球でチームに貢献し、注目を浴び始めた。大学卒業後は、日本プロ野球(NPB)を目指し、四国アイランドリーグplusに所属する徳島ISに入団。球速は151キロに達し、ナックルカーブやスプリットなど変化球のコントロールや切れに磨きをかけ、徳島ISに入団してから身に付けたカットボールで不利な局面を打開できるようになるなど、「クレバーな投球術」(亀山投手)も覚えた。今年は先発にも挑戦し、投球の幅を広げている。

 福原選手は二海郡八雲町出身。中学時代は函館東リトルシニアに所属し、日本ハムファイターズの伊藤大海選手らと切磋琢磨した。小樽潮陵高校時代の2014(平成26)年には、主軸選手として夏の甲子園の予選決勝まで進出。日本ハムファイターズの今川優馬選手が所属していた東海大四高校(現・東海大札幌高校)に敗れ、あと一歩で甲子園出場を逃した。高校卒業後は、福島大学野球部や米国の独立リーグなどを経て、今年からルートインBCリーグの福島レッドホープスでプレー。8ホームラン、打率3割4分4厘をマークしたほか、公式戦で前の走者を追い越し、自身のホームランが記録上シングルヒットになるという珍プレーで話題になった。

 亀山投手は「やることはやったので、今はリラックスしている。指名があれば、もちろんうれしい」と話す。

 福原選手は「今シーズンを振り返ると、結果には満足していない。それでも、ウエートトレーニングをやめ、体の強さをいかに引き出すかということを意識しながら、トレーニングに取り組んだ結果はプレーに生きたのでは。ドラフトに関しては、正直、そわそわして落ち着かない」と話す。

 亀山投手と福原選手がドラフト指名を受けた場合は、それぞれ出身の小樽水産高校、小樽潮陵高校共に、初めてのNPB選手となる。小樽市内の北照高校はNPB選手を多く輩出しているものの、亀山投手と福原選手がドラフト指名を受ければ、「小樽」を冠した高校としては初のNPB選手となる。

 「2021プロ野球ドラフト会議」は10月11日、17時開催。

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