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薪ストーブで木炭が使える「てっち厘」、小樽の鉄工所が販売

薪ストーブにセットされた「てっち厘」

薪ストーブにセットされた「てっち厘」

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 新保製作所(小樽市豊川町)が3月、薪(まき)ストーブで木炭が使える新商品「てっち厘」の販売を始めた。

「てっち厘」の販売を始めた新保製作所

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 同商品は屋外用薪ストーブのオプション商品で、専用の薪ストーブに取り付けるとバーベキューコンロとして使うことができる。通常、薪ストーブは暖房としての用途以外にも、お湯を沸かしたり、芋を焼いたりなどの煮込み料理や焼き物料理が可能。同商品は薪ストーブに取り付けると木炭を燃料とすることができ、専用の焼き網やジンギスカン鍋を使い、バーベキューやジンギスカンなどの強い火力を必要とする調理が可能になる。使用は屋外に限られるが、アウトドアでの調理方法の多様化や非常用の暖房器具や調理器具としての用途が期待される。商品名は、「鉄製のしちりん」を短縮し「て(っ)ちりん」としたもので、イメージが沸きやすいようにと名付けた。

 同社は創業70年以上の鉄工所で、薪ストーブは50年ほど前から製作を始め、実用性重視の薪ストーブを製造・販売している。家庭用暖房器具の主力が薪ストーブから石油・電気ストーブに変わり需要は減っているものの、薪ストーブ特有の趣や暖かさなど根強い人気がある。現在は韓国など海外からの受注もあるという。

 「当商品は構想から完成まで数年を要した完全オリジナル商品。もともと弊社の薪ストーブを使っているお客さまの要望や感想を取り入れた商品なので使い勝手には自信がある」と同社の新保孝行社長。「これからの小樽は桜の季節が来て、その後はアウトドアに最適な夏が来る。『てっち厘』がそうしたシーンで使ってもらえれば」とも。

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