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ニセコからジャパニーズウイスキーと日本文化を発信 蒸留所の開業迫る

ニセコ蒸溜所内観

ニセコ蒸溜所内観

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 ニセコ蒸溜(じょうりゅう)所(虻田郡ニセコ町)が10月1日、物販や飲食を提供する店舗部分を完全事前予約制で開業する。

蒸留機

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 八海醸造(新潟県南魚沼市)のグループ企業として、2019(平成31)年2月にニセコに設立された同社は、2020年12月に蒸留所が完工し、今年3月に酒類製造免許を受け、醸造を開始した。同地の伏流水と大麦麦芽などを原料とするモルトウイスキーをメインにジンの製造も手掛け、総製造量は年間約90キロリットルを目標としている。

 主力となるウイスキーは、短くて3年の熟成期間が必要となるため、商品としての発売は早くて2024年以降となる見込みという。ジンは店舗の開業に合わせて発売する予定で、「ニセコの地で生まれたジンが多くの方に親しまれ、未来永劫(えいごう)続くように」という願いを込め、「続く」を意味するアイヌ語を用いて、「ohoro GIN(オホロ ジン)スタンダード」と名付けた。ジンの原料となるボタニカルには道内産のヤチヤナギとニホンハッカなどを加え、「シトラスの香りを感じるような仕上がりで、カクテルベースとしても使いやすい味わい」という。

 来場は物販のみも含めて完全事前予約制。1回最大10人を予定。蒸留所見学は1回90分のツアー式で、製造スタッフによる現場での蒸留工程の解説や貯蔵庫の見学、バーカウンターでの有料試飲などで構成。店舗部分には、外国人観光客が多く訪れる立地を生かし、酒類に加えて日本の伝統技術や職人技を感じられる工芸品などを販売予定。同社広報担当の浜崎こずえさんは「ウイスキーのように『時間の経過とともにさらなる価値が深まる』逸品をそろえ、世界へ紹介できれば」と話す。

 営業時間は10時~17時。要事前予約。開場時間は10時~11時30分、11時30分~13時、14時~15時30分、15時30分~17時。入場無料。飲食は有料。

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