小樽で5月15日、ウニ漁が解禁になった。小樽市漁業協同組合地方卸売市場(小樽市色内3)では5月17日、小樽産ウニの初競りが行われ、市内でウニ販売が始まった。
小樽では、まんじゅう型の殻で5~7ミリのとげを持ち、身が鮮やかなオレンジ色のエゾバフンウニ(バフン、ガゼ、ガンゼ、赤)や、分厚く固い殻に16~30ミリの長いとげで身は薄黄色のキタムラサキウニ(ムラサキ、ノナ、白)の2種類が獲れ、丼やすしなどでの生食のほか、塩蔵などの加工品としても人気が高い。
競りを経て初売りとなった17日、最も早い朝7時ごろに、店頭にウニを並べた鱗友朝市(色内3)内の店舗では、「初物」を買い求めようと多くの市民らが来場。小樽市漁業協同組合によると、解禁初日の15日の漁は中止、漁初日となった16日は天候や漁場の状態が影響し、祝津地区と高島地区の2地区のみとなったが、販売価格は例年並みと関係者らを安心させた。今後は塩谷地区と忍路地区などの漁場からの出荷も予定し、市全域でしばらくは安定したウニの漁獲を見込むという。
同市場内の「朝市食堂」では、小樽産のウニ丼を提供。エゾバフンウニとキタムラサキウニの2種類のウニを載せた「小樽産赤・白二色のウニ丼」(時価、17日は4,500円)が人気で、朝早くから市民らが訪れ、午前中には売り切れとなった。
小樽鱗友商業協同組合(鱗友朝市)理事長の大坂憲之さんは「『赤』『白』ともに、初物としては手ごろな値段になった。ウニの値段は毎日上下するので、頻繁に朝市にお立ち寄りいただけたら」と呼びかける。
小樽のウニ漁は8月31日まで。