アジア・インタラクション・サポート （愛知県名古屋市）が6月25日、「訪日タイ人の人気観光地ランキング2021『北海道東北編』」を発表した。小樽は地名ランキング北海道編で2位にランクインした。

北海道・人気観光スポットランキング

　タイ人向け日本旅行情報ウェブメディア「Chill Chill Japan（チルチルジャパン）」を運営し、訪日タイ人向けプロモーションを提供する同社。今回の調査は日本旅行に関心を持つタイ人を対象に今年の2月8日～3月15日にインターネットアンケートで行われたもの。有効回答者数は2300人。「今行ってみたい日本の観光地・施設はどこですか」という質問に記述式の自由回答を5つまで応えるという設問。タイ語で回答した答えを日本語に翻訳し、集計した。

　地名ランキング北海道編で1位は札幌。小樽は富良野や函館、ニセコなどの人気観光都市を抑え、2位となった。観光スポットランキングでは、ラベンダーで有名な「ファーム富田」（中富良野町）が1位になったほか、「さっぽろ雪まつり」や大通公園（以上、札幌市）、旭山動物園（旭川市）などが10位以内にひしめく中、2位に「小樽運河」がランクインした。

　小樽観光協会の永岡朋子さんは「小樽の知名度は比較的高く、北海道のイメージ画像では『小樽運河』がよく使われている。2012年に新千歳－バンコクの直行便が就航してからは、タイからお越しになる方々も急増。タイの方々は『雪』『花』『紅葉』を好む傾向が高く、『スイーツ』も人気なので、それらに強い小樽に来るのを楽しみにしている方が多いのでは」と分析する。

　永岡さんは「海外からのお客さまが安心安全に旅行できるようになるにはもう少し時間がかかりそうだが、以前から小樽に観光で訪れる人々が多い国や地域では、アフターコロナで行きたい国、行きたいエリアなどの調査で、『日本』『北海道』という回答が上位に来ている」と話す。「観光は人と人とのつながりが大事。コロナ禍の今こそ、小樽観光に関するデジタルツールの拡充や、小樽を楽しんで好きになっていただけるような施策に今後も積極的に取り組んでいきたい」と意気込む。