小樽青年会議所(小樽JC)は6月19日、小樽の魅力を発信する動画「忘れられないの小樽」をユーチューブで配信した。同市出身のロックバンド「サカナクション」のボーカル山口一郎さんや市民らの協力で実現した。
政府による移動自粛解除に合わせて公開された動画は、サカナクションの楽曲「忘れられないの」で始まり、飲食店や人力車、漁業、市場、ガラス工房、水族館などに携わる人々からのメッセージが続き、最後には、楽曲を提供した山口さんが登場。小樽の魅力を力強く発信する。
動画は、観光業を中心に経済的打撃が大きかった5月に小樽JCが構想を練り、「コロナ禍でも頑張ろう」「コロナに負けるな」ではなく、小樽JC理事長の宮前渡さんの「小樽の素晴らしい食・自然・まち・人を感じて、また小樽に来ていただきたい」という思いで制作が進められた。小樽JCから出演を依頼された山口さんは、地元・小樽の苦境を受け、楽曲と出演を無償で提供。制作は、市内のウェブ制作会社・K2(稲穂3)の中山仁史さんが担当し、小樽JC担当者との綿密な打ち合わせを重ねながら、動画の公開に至った。
小樽JC担当者の比良友彦さんは「小樽の方々や山口一郎さんのご厚意とご協力を得て、小樽の魅力を存分に伝える動画になったと思う。この動画を見て、1人でも多くの方々に小樽に来ていただければ」と話す。