小樽・法雷寺(小樽市松ヶ枝1)で10月8日、「第五世住職継職奉告法要」が行われ、龍山俊さん(33)が同寺の住職に就いた。
浄土真宗の宗祖とされる親鸞に対する報恩謝徳のために営まれる報恩講後に行われた同法要。昨年11月に他界した実父でもある第四世龍山光雲さんの跡を継ぎ、第五世住職となった俊さん。既に住職として僧職に従事していたが、俊さんの一世一代の舞台ということもあり、会場となった同寺には、檀家や親族、関係者などが駆け付けた。
慶事ということもあり、和やかに進められた同法要。最後には、俊さんからの就任あいさつで締められ、僧侶になるきっかけとなった先代・先々代への思い、家族への感謝、そして、新米住職を温かく支えてくれている檀家への感謝の気持ちを伝え、それらの思いや気持ちに応えられるような住職になりたいという決意を述べた。
俊さんは小樽生まれ小樽育ち。市内の高校卒業後、京都の大学に進み仏教を学んだ。大学卒業後、同寺で奉職に就く傍ら、小樽佛教会青年部や小樽青年会議所に所属し、まちづくりなどに積極的に関わっている。バスケットボール部に所属していた学生時代と変わらぬ体形と端正な顔立ちで、「イケメン住職」として評判。
法雷寺は真宗佛光寺派に属する寺院。1910(明治43)年に、第一世住職龍山雷雲が開設した同派小樽説教所を創始とする。1915(大正4)年、寺院建立期成会が組織され、現在地に土地を取得。1924(昭和13)年、現在の寺号が許可され、前年に起工した本堂が完成した。