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小樽の老舗洋菓子店「館」、新経営会社で復活-「館ブランシェ」始動へ

販売予定のクリスマスケーキ

販売予定のクリスマスケーキ

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 市内で飲食店などを運営する小樽運河は12月、「館(やかた)ブランシェ」(小樽市花園1)をオープンする。

オーナー・半澤範学さん

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 同社は、今年5月に経営不振で閉店した老舗洋菓子店「館」の破産管財人から、同店本店の建物の売却を受け、「館」の名前、味や技術などを使用する許諾を受ける契約を交わし、同店で働いていた3人の職人と共に「館ブランシェ」の開店を実現した。

 「『館』復活という事業に取り組んだのは、『小樽に館を残したい』という思いがあったから。私が中学生の時に食べた懐かしい館の味を守っていきたい」と話すのは、オーナーとなる半澤範学さん。「来月のオープン後にお客さまが訪れた時、『あれ、何も変わってない』と拍子抜けするような店の外観やケーキの並ぶショーケースにしたい。食材の選定や作り方など、あまり目立たないところにこだわり、お客さまにケーキを提供していきたい」とも。

 40年以上、館の味を守り続けていた職人の武田さんは「『館ブランシェ』で創業者の思いとオーナーの新しい考えを融合させて、これからも『館』の味を守っていきたい」と話す。15歳で菓子の道を歩き出した小樽生まれの前川さんは「『館』は15歳の僕にチャンスをくれた会社。その味をこれからも守っていくことができて本当にうれしい」。中堅職人として館を支えていた赤澤さんは「『館』を取り巻く環境が変わり、想像を越えるような新たなものができるかもしれないという期待感がある。焦ることなく、お客さまに喜んでもらえる味を提供していきたい」と展望を語る。

 「館ブランシェ」の「ブランシェ」は「白」「まっさら」を意味するフランス語で、「もう一度、一から始めたい」という思いを込めているという。使用する食材は二木や余市のフルーツなど、北海道産の食材の割合を増やしていきたいとしている。小樽市民以外にもよく知られている「Sweet and heart 館のケーキ」のフレーズでおなじみのCM挿入歌も復活を検討しているという。

 同店は12月15日プレオープン、21日グランドオープンを予定。

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