「クリスマスファミリーコンサート@小樽」が12月11日、茨木家中出張番屋(小樽市祝津3)で開催された。主催は「hug*cafe(ハグカフェ)」。
ハグカフェの一員で小樽在住の臼井梨紗さんの「小樽には子ども向けイベントが少ない」という思いをきっかけに開催された同イベント。再利用が議論になっている小樽祝津地区に古くから残るニシン漁場建築の同番屋で子ども向けのコンサートを開催することで、地域と子育て支援に貢献できるのではと同団体代表の山口まき子さんに相談し、開催にこぎ着けた。
当日は、子ども34人と大人25人が観覧。演奏は、地元のピアノ教室の先生やその生徒、「ママさん」バンドの仲間などが務めた。「戦場のメリークリスマス」「赤鼻のトナカイ」「ジングルベル」、鬼滅の刃の主題歌「紅蓮華」など定番のクリスマスソングや子ども向けの8曲をピアノやサックス、クラリネットなどの楽器で生演奏したほか、パントマイムなどを披露した。小樽の中年アイドル「一方通行」の3人がサンタクロースに扮(ふん)して登場するなどのサプライズも会場を盛り上げた。
イベントを観覧した人は「たくさんのプログラムで大人も子どもも楽しめた」「コロナ禍で子どもが音楽に触れる機会がなかったのでうれしかった」「子どもが騒いでも泣いてもお互いさまの雰囲気でよかった」と話していた。
臼井さんは「コロナ禍で、子どもたちにさまざまな経験が不足している。今年も我慢することが多かったと思われる中、最後にみんなで楽しく過ごしたことが思い出になっていれば幸い。このイベントを通して、小樽で生まれ育つ子どもたちが少しでも番屋を身近な存在と感じるようになってくれれば」と話す。