ウイングベイ小樽(小樽市築港)5番街2 階で10月1日、「北海道を代表する老舗料亭・旧魁陽亭(かいようてい)」パネル展&アンケートが始まった。主催は小樽商科大学令和3年度グローカルプロジェクト「日本遺産を活用した小樽のwithコロナ対応型広域観光実証事業」。
2018(平成30)年に小樽市の日本遺産「北前船」の構成文化財に認定された旧魁陽亭(海陽亭)の歴史と魅力をA1サイズのパネル10枚で紹介する同展。観覧者らに旧魁陽亭の思い出や今後の活用に関するアンケートを同時に行い、建物の保存・活用、地域活性化の取り組みの参考にする。
小樽商科大学の高野宏康さんによると、伝説に包まれ実態がよく分かっていなかったという旧魁陽亭の歴史を、同大と建物所有者との共同研究による資料調査の成果に基づき分かりやすく解説したという。栄華をきわめつつ、何度も閉業の危機を繰り返し、その度に小樽の実業家などに支援されて復活した経緯や渋沢栄一など国内外の著名な政財界人・文化人と旧魁陽亭のエピソード、ゆかりの品などを紹介する。
高野さんは「具体的な日は未定だが、新型コロナウイルス感染状況を考慮しつつ、シンポジウムの開催も予定している。贈呈品の絵はがきセットと冊子はとても魅力的な内容になっているので、たくさんの方にご応募いただければ」と話す。
アンケート回答者には抽選で、旧魁陽亭絵はがきセットと冊子「旧魁陽亭―北海道を代表する老舗料亭―」を進呈する。回答者から寄せられた「旧魁陽亭の思い出」はフェイスブックページで紹介する予定という。
10月24日まで。