「小樽あんかけ焼きそばのテーマソング」の新バージョンが現在、合成音声ソフトキャラクター「小春六花」とのコラボで公開されている。

小樽商科大学をモデルにした小樽潮風高校

　仕掛け人は、小樽商科大学の職員・川本雅史さん。同テーマソングは2013（平成25）年に「小樽あんかけ焼そば親衛隊」の依頼で川本さんが作詞・作曲した。川本さんは「キャラクターでつなげる地域の輪プロジェクト」を通して2014（平成26）年から、北海道・後志を中心とした地域活性化プロジェクトを推進してきた。今回のコラボも同プロジェクトの一環。地域活性化を目的に小樽とコラボするキャラクター・小春六花が通う架空の高校「小樽潮風高校」のモデルが同大学という縁もあり、「小樽あんかけ焼きそば×小春六花×小樽商科大学」をコンセプトに企画した。

　新バージョンは小春六花のほか、夏色花梨と花隈千冬の2人のキャラクターを加えたスリーピースバンドをイメージし、同大学の卒業生が運営するバンドの演奏をアナログでレコーディングしている。「バンドの疾走感を表現」したという。

　新バージョンの公開に合わせ、動画によるミュージックビデオも制作し、ユーチューブチャンネル「商大さん」で配信。動画内では、架空の中華料理店でアルバイトをする3人のキャラクターとともにあんかけ焼きそばを紹介している。使用した画像は絶版になった「小樽あんかけ焼そば事典」などから引用した。

　川本さんは「現在は閉店してしまった店を含む59店のあんかけ焼きそばを掲載。いつかコロナが落ち着いた日には、あんかけ焼きそばを食べに小樽に足を運んでくれたらうれしい」と話す。「一番の支援は、多くの人が実際に店へ足を運んであんかけ焼きそばを食べることだが、コロナ禍では難しいのが現状。この動画で、せめて誰かの頭の片隅に『小樽あんかけ焼きそば』を印象付けることができれば」とも。