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積丹町の「ゲル」から後志の魅力発信 ソフトクリームやカレーをテークアウトで

「積丹ブルーサンデー」

「積丹ブルーサンデー」

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 テークアウト専門店「CAFE STAND窓」(積丹郡積丹町美国町)が5月1日、オープンした。

店舗外観

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 「倉島牛乳ソフトクリーム」がメインメニューの同店は、ソフトクリームを使用したサンデーやコーヒー、ソフトドリンク、「カップカレー」と名付けた3種のカレーなどを販売する。サンデーには、「積丹町産自然栽培小豆の餡子(あんこ)」や「小樽のモナカ職人が作る鮭(さけ)モナカ」、積丹・後志産のカーランツ(房スグリ)などの果実で作る自家製ソースと共に提供する。カレーには「第十八 勇福丸のボタン海老」や「占冠村にある『森のかりうどさん』の鹿肉」などを使う。メニューは、「倉島牛乳ソフトクリーム(カップ or コーン)」(350円)、「積丹ブルーサンデー」(620円)、チキンスパイスカレー(650円)など。

 店舗には、モンゴルの移動式住居「ゲル」を使う。オーナーの武田友華さんが「ランドマークになりそうなインパクトがあり、ストーリー性があることをやりたかった」と、自分自身で5か月をかけて製作した。「ソフトクリームを通して積丹・後志のわくわくを届ける」をコンセプトに据える。

 武田さんは北海道北見市出身で、市内の高校卒業後、看護師や保健師として札幌市などで勤務。海外志向が強く、バックパッカーとしてアジアや南米を旅した。ゲルとの出合いは、カヌークラフトや犬ぞりツアーなどの事業を行っていた友人がゲルを自主製作していたことがきっかけ。手伝ううちに興味を持ったという。2017(平成29)年、札幌市から積丹町へ地域おこし協力隊として移住。2018(平成30)年から3シーズンに渡り、町内でカフェやゲストハウスの運営などに携わり、飲食や経営の研さんを積んだ。

 武田さんは「積丹の魅力は、海も山もあり雄大な自然をとても身近に感じられるところ。シーカヤックやSUP(サップ)などに乗って、海抜0メートルの海面から見る海岸の景色は、過去に体験した世界自然遺産知床半島のスケールに匹敵するものがあると思う」と話す。「これからの時期は、積丹ブルーやウニ丼を求めて多くの観光客が来てくれる時期。ドライブの途中に、変わった建物・ゲルでソフトクリームを食べて、積丹や後志の恵みを楽しんでいただければ」とも。

 営業時間は10時~17時(6月~8月)。水曜定休。

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