小樽で5月15日、ウニ漁が解禁になった。17日、小樽市漁業協同組合地方卸売市場(小樽市色内3)で小樽産ウニの初競りが行われ、市内での販売が始まった。
小樽では、まんじゅう型の殻で5~7ミリのとげを持ち、身が鮮やかなオレンジ色のエゾバフンウニ(ガゼ、ガンゼ、赤)や、分厚く固い殻に16~30ミリの長いとげで身は薄黄色のキタムラサキウニ(ノナ、白)の2種類が採れ、丼やすしなどでの生食のほか、塩蔵などの加工品としても人気が高い。
小樽市内でいち早く店頭にウニを並べた鱗友朝市(色内3)内のカネツ新保商店では、午前中に完売。卸売市場関係者によると、初日は天候や漁場の状態が影響し、大半が塩谷地区と忍路地区からの仕入れになった。高島地区や祝津地区などの漁場からの仕入れも予定し、市全域でしばらくは安定したウニの漁獲を見込む。
一方、市内では多くの飲食店が緊急事態宣言発令による休業要請で5月31日までの休業が予想されることから、市場での値動きも予想が難しいとする中、個人客による購買意欲の高まりに期待を寄せる。
市場関係者は「『赤』は高値の取り引きになったが、『白』は初物としては手頃な値段になった。今後、新型コロナがどのように影響してくるか分からないが、ウニで消費者が元気になれば」と期待を寄せる。
小樽のウニ漁は8月31日まで。