「-Yamanote Class-暖心庵(ヤマノテクラス だんしんあん)」(小樽市緑2)が4月17日、オープンした。
同店の運営会社「小樽OYMネットワーク」では今年4月まで、小樽最大の商業施設「ウイングベイ小樽」(築港)でレストランやクレープ店など3店舗を運営。新型コロナウイルス感染拡大を受け、業態変更などを模索する中、店舗数を1店に絞り、感染対策を徹底し、小樽の山の手地区に同店を出店した。
社長の市川英明さんは同店のコンセプトを「お客さまにもっと近く、お客さまと一緒に楽しめる時間を、お客さまの心が温かくなってもらえるお店」と話す。
店舗は約40年間営業した「そば処 天狗山」の居抜き物件だったこともあり、そばと定食をメインとしたメニュー構成にした。そばつゆのだしは、和食店を経営する友人の協力を得て、削り方の違う2種類のかつお節とさば節、むろあじ節を使い、試行錯誤を重ねて完成にこぎ着けた。かえしは全国各地から集めたさまざまなしょう油から2種を使い、甘口でさっぱりとした味に仕上げたという。定食は市内の市場で毎日仕入れる紅シャケや銀ダラのほか、とんかつやザンギなどを用意する。そばとセットで注文できる丼物も人気メニューという。価格は、もり・かけそば(550円)、定食(950円)、暖心庵ランチセット(850円~)ほか。
店名の暖心庵は「お客さまの心まで温まっていただける店」を表現。「ヤマノテクラス」は韓国の人気ドラマ「梨泰院(イテウォン)クラス」に由来する。作中で繰り広げられる勧善懲悪の物語よりも、「パク・ソジュン」演じる「パク・セロイ」が小さな飲食店をイテウォンに開き、仲間や地域の人々とともに店を通じて地域を盛り上げていく姿に共感したという。市川さんは「小樽の山の手地区も空き店舗や空き地が多くなった。私も店を通じて、地域を盛り上げていきたい」と話す。
店舗面積は約40坪。席数は可動式テーブル席30席、小上がり席16席。店内は全席にアクリル板の間仕切りを設置するなど、感染対策を行う。ディナー営業は新型コロナウイルス感染拡大の状況を鑑み、現在は事前予約が必要。
営業時間はランチ11時~15時30分。ディナー17時30~21時。ラストオーダーはそれぞれ30分前。テークアウト予約受け付けは9時~16時。