暮らす・働く 学ぶ・知る

小樽で「北海製罐第3倉庫」見学会 参加者ら歴史的価値や建築的特徴に感嘆

北海製罐第3倉庫からの景色

北海製罐第3倉庫からの景色

  • 21

  •  

 北海製罐第3倉庫(小樽市港町)で3月20日、「北海製罐第3倉庫見学会&オープン勉強会」が開催された。

第3倉庫内部の様子

[広告]

 主催は「第3倉庫活用ミーティング」(小樽商工会議所内TEL 0134-22-1177)。解体が検討され、動向が注目されている同倉庫の保全・活用に向けて活動している。

 見学会は、9時、10時、11時、12時の4回で所要時間は各約50分。各回とも、定員の20人が参加し、参加者らは北海道職業能力開発大学校特別顧問の駒木定正さんによる建物の歴史や建築的な特徴、建物の劣化の状態などに関する説明を受けながら、倉庫内を見学したほか、テラスからの運河の景観を楽しんだ。

 併せて、同日14時からオープン勉強会が小樽市民センター「マリンホール」(色内2)で開催され、駒木さんによる基調講演などが行われた。

 同倉庫は各種保税空缶や缶詰類、一般貨物の保管を目的として、1923(大正12)年4月に着工し、翌1924(大正13)年完成。鉄筋コンクリート造地上4階建で敷地面積=約2,745.27平方メートル、建坪=1,814.87平方メートル、延床面積=7,259.48平方メートル、建物全長=約100メートル、最大幅=約 20メートル、最小幅=約 15メートル。2012(平成24)年10月19日、旧北海製罐倉庫として、事務所棟、工場、旧第2倉庫とともに小樽市指定歴史的建造物第 76号に指定 された。

 見学会に参加した、札幌市手稲区在住の40代の男性は「この倉庫の中に入ったのは初めて。内部の劣化も深刻で、保存・活用には課題は多いと思う。みんなで知恵を出し合い、この倉庫と倉庫のある運河の景観を後世に残すことができれば」と話した。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース