小樽市総合博物館本館(小樽市手宮1)で11月21日、企画展「あの日に帰りたい~ノスタルジア・ヲタル」が始まった。
人口20万人を超えていた昭和中期の小樽をパネルや資料など、多彩な資料で振り返る同展。
駅前再開発により開業した3つのビル、周辺の喫茶店や食堂の資料を展示し、当時の小樽駅を振り返る第1章に始まり、第2章・第3章では、現在も市民に親しまれている梁川通りや静屋通り、都通りを紹介。第4章・第5章では、かつて存在していた3つのデパート、大國屋、丸井今井小樽支店、ニューギンザの包装紙やチラシなど貴重な資料と当時の写真などを展示し、昭和中期の小樽の様子を伝える。第6章では花園銀座界隈と題し、小樽の中心に位置する飲食店街を紹介、当時の写真や飲食店のマッチなどを展示し、往時の賑わいを伝える。第7章は、今年7月31日に半世紀以上営業の歴史に幕を閉じたバー「エーワン」のメニュー板や看板、カウンター用のイスなどを展示し、消えゆく昭和の風景を紹介する。
小樽で生まれ育ち、札幌市手稲区在住という60代女性は「昭和の歴史に触れることができうれしいが、私にとっては歴史ではなく、懐かしい思い出」と話す。「大國屋にはよく行っていたが、(当時のチラシを見て)無印良品があった記憶がない」とも。
開催時間は9時30分~17時。火曜休館(祝日の場合は翌日)。入館料は、大人=300円(冬季)、高校生・市内在住の70歳以上=150円ほか。来年3月28日まで。