小樽市が11月10日、小樽の文化遺産「北海道の『心臓』と呼ばれたまち・小樽」のロゴマークデザインの募集を始めた。
市内の歴史的文化遺産を行政と市民が共有し育んでいくという取り組みのロゴマークを広く募集する同事業。北海道開拓の玄関口として栄え、現在も多くの歴史的建造物が残る小樽の日本遺産「北前船」「炭鉄港」とともに、新たな文化遺産「北海道の『心臓』と呼ばれたまち・小樽」を打ち出す。
同テーマは、人生の大半を小樽で過ごしたプロレタリア文学作家の小林多喜二著「故里の顔」に由来。明治以降、港と鉄道により人と物資が押し寄せ、大手銀行や商社の支店を中心とする経済と金融で北日本随一の商都となり、運河をはじめとしたインフラがまちを支える小樽を、小林は同著で北海道の「心臓」と表現した。昭和後期の運河保存運動を経て、小樽は現在、文化と観光の「心臓」へと生まれ変わり、新たな鼓動を刻んでいることを表現する。
応募作品は、未発表作品に限られ、同テーマに適合したロゴマークとイメージ、文字の組み合わせなどによるもの。応募資格は年齢不問(中学生以下は保護者の同意が必要)。応募方法は、郵送またはメール。選考方法は、小樽市日本遺産推進協議会による1次選考を行い、市民投票により最優秀賞1点を決定する。賞金は最優秀賞1点= 商品券5万円分、優秀賞1点=商品券1万円分。締め切りは12月21まで(消印有効)。問い合わせは、小樽市文化遺産情報発信事務局(オー・プラン内、TEL 0134-29-1003)まで。