小樽市と小樽市立病院が10月2日、同病院関連で発生した新型コロナウイルス感染症集団発生(クラスター)の収束宣言を行った。
同病院では8月18日、最初の感染者を確認に伴い、通常の新規外来患者や新規入院患者の受け入れを一時休止するなどの措置を取り、濃厚接触者の対象を広げながら対応を進めた。9月17日に31人目の陽性患者を確認後、14日間、新たな陽性者が確認されなかったとして今回の宣言に至った。
今回の集団発生に当たり、市では現地対策本部を開設し、北海道、国立感染症研究所、札幌医科大学からの支援や指導を受けながら収束に取り組んだ。
市と同病院は現在、「今回の集団感染の詳細などについては調査中」とした上で、「今回の集団感染を一部の病棟での事象としてとらえるのではなく、病院全体の問題としてとらえ、あらためて徹底した感染予防対策に取り組み、今後、同様なことを生じさせないように努力していく」としている。
同病院は「今後も感染症指定医療機関として、引き続き、新型コロナウイルス感染症患者の受け入れと治療に取り組むと共に、後志地域の基幹病院として高度医療を提供し、地域住民の信頼と付託に応えられるよう努めていく」としている。