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小樽ゆかりの作家・小林多喜二没後87周年「多喜二祭」開催迫る

吹雪の中、長く続く献花の列

吹雪の中、長く続く献花の列

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 小樽で2月22日、小林多喜二没後87周年「多喜二祭」が開催される。

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 小林多喜二は戦前を代表するプロレタリア作家。秋田県で生まれ、幼少時に小樽市に移住。小樽高等商業学校(現小樽商科大)卒業後、旧北海道拓殖銀行に入行。同校在学中から詩や小説を書き始め、1929(昭和4)年に代表作「蟹工船(かにこうせん)」を発表。労働運動に参加し1933(昭和8)年に逮捕され、特高警察の拷問で殺害された。

 世代間格差や非正規雇用者数の増大などによる社会状況を背景にして、若年層を中心に「蟹工船」が再評価され、2009(平成21)年には映画化された。

 墓前祭は奥沢墓地(小樽市奥沢5)で開催され、小樽駅前ターミナルからバスが有料で用意される。同日、小樽市民センターマリンホール(色内2)で、記念の集いも開かれる。バイオリン奏者・大橋理恵さんによる小林多喜二が好んで口ずさんでいたとされるブラームス作曲の「祈ればよかった」「初恋」などの演奏や、元文部科学省事務次官・前川喜平さんによる記念講演が予定されている。

 墓前祭は11時~11時45分。小樽駅前バスターミナルからの送迎バス(往復500円)は10時出発。記念の集いは14時~16時30分、参加費は1,200円。

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