小樽・奥沢水源地の「水すだれ」一般開放-悠久の歴史を伝える景観美

奥沢水源地の階段式溢流路

奥沢水源地の階段式溢流路

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 小樽・奥沢水源地(小樽市天神2)内の水管橋が4月26日、一般開放される。

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 同水源地内の水管橋は、1914(大正3)年に造られた奥沢ダムと勝納川の水を放流するために造られた階段式溢(いつ)流路上に架けられた橋。同橋の上から見ることができる溢流路は、水流の勢いを和らげるため21メートルの落差を10段で流下させる仕組みになっており、市民からは「水すだれ」と呼ばれ親しまれている。同橋と同溢流路が周辺の自然と調和し、季節ごとに美しい景観美をつくりだしている。

 奥沢水源地は、1914(大正3)年に同市の水道行政とともに創設。2011年に創設時から稼働してきた奥沢ダムの堤体に陥没部分が見つかり、改修に数十億円以上の費用を要することや、同ダムを廃止しても必要となる給水量を他の水源で補えることから廃止が決定。同施設は、歴史的な遺産で四季の景観に恵まれた空間でもあるため、現在、「奥沢水源地保存・活用検討委員会」を設置し保存方法や活用方法を検討している。

 開放日時は10時~16時。入場無料。11月3日まで。問い合わせは同市水道局(TEL 0134-32-4111内線552)まで。

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