小樽市総合博物館運河館で「岡崎家の豆雛」展-ひなまつりの歴史に触れる

展示室の様子

展示室の様子

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 小樽市総合博物館運河館(小樽市色内2)第1展示室で2月1日、「小さな企画展 岡崎家の豆雛(まめびな)」が始まった。

小樽市総合博物館運河館の外観

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 ミニチュアサイズの豆雛を展示する同展。ひな祭りの代表的な遊びであった貝合わせで使われた貝合わせ人形、人や動物を模したもの、家具や橋を模した玩具などを展示している。展示品は同市の代表的な旧家、岡崎家から「ひな飾り」として寄贈されたひな人形に付随していた人形の一部で、「ひなまつり」の原型の一つとされる、人形と遊ぶ「ひいなまつり」の習慣で使われたものと考えられている。

 寄贈された同家のひな飾りは人形だけで10箱。主体となる内裏びなは座像で、表情や衣類の構成などから江戸末期から明治初期のものと考えられ、そのほかの人形の多くも昭和初期までのものと考えられているという。

 同家は新潟県佐渡島出身で、岡崎藤太郎が1887(明治20)年に小樽で食料品の販売を始め、長男・謙の代で事業を拡大し、倉庫業も営んでいた。現在、小樽市公会堂(花園5)に付設されている能舞台は謙氏の自宅邸内に建築されたもので、没後に小樽市に寄贈された。

 開館時間は9時30分~17時。入館料は、大人=300円、小人(中学生以下)無料ほか。4月4日まで。

 併せて、同館運河館で3月2日、「はくぶつかんのひなまつり」が開催され、着物を着て写真撮影や茶道体験などができる。開催時間は10時30分~15時。入館料のみ。予約不要。

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