小樽市総合博物館運河館(小樽市色内2)第1展示室で12月7日、「小さな企画展 学芸員が愛用する仕事道具」が始まった。
展示の表舞台に出ることのない学芸員という職業を支える道具を展示する同展。学芸員の仕事は調査・研究、資料の管理、展示、普及事業など多岐にわたる。同館には歴史系、自然系、科学系、鉄道系と複数の分野の学芸員が在籍し、多種多様な道具が使用される。専門店でしか取り扱っていない特殊な道具から、ホームセンターなどで一般的に取り扱っている道具まで、さまざまな道具が愛用されているほか、「移植ごて」のように専門分野によって使い方が異なったり、使い勝手をよくするために、改良を加えたりする道具もある。同展では、パソコンの普及や技術の進歩によって姿を消しつつあるものがある中で、現在も変わらず学芸員たちに愛用されている道具を展示・紹介する。
同館運河館は1893(明治26)年に建てられた「旧小樽倉庫」の一部を利用して開館。同市の歴史を伝える第1展示室と同市の自然の多様性を標本や写真、ジオラマなどで表現する第2展示室で構成される。同館に所蔵されている資料は10万点以上に上り、中でも2万点に達する古写真コレクションは、デジタルデータ化され、館内の備え付けパソコンで検索・閲覧できる。
開館時間は9時30分~17時。入館料は、大人=300円、小人(中学生以下)無料ほか。来年1月31日まで。
併せて、同館運河館で来年1月19日、ギャラリートーク「これは何?学芸員の仕事道具」が開催される。開催時間は13時30分~14時30分。入館料のみ。予約不要。