小樽市総合博物館本館(小樽市手宮1)で10月11日、アイヌ工芸品展「ロシアが見たアイヌ文化」が始まった。
日本では初公開となるロシア科学アカデミー・ピュートル大帝記念人類学民族博物館(通称:クンストカメラ)所蔵コレクションの中から約140点を展示公開する同展。かつての千島列島やサハリン(樺太)、北海道に広く居住していたアイヌ民族の歴史と文化を紹介する。
クンストカメラは18世紀から20世紀初頭にかけて収集されたアイヌ民族たちの生活文化をうかがい知ることができる資料を多数所蔵。日本に現存しない資料が多く所蔵されるだけでなく、資料の収集者や収集年、収集地が判明していることなどから、非常に貴重な資料とされる。
同日はクンストカメラ館長Y・K・チストフさんや中松義治小樽市長などを招き、開会式とテープカットが行われた後、学芸員が解説を行う特別観覧が行われた。
同展の関連事業として、アイヌ文化の体験講座「アイヌ文様刺しゅう体験」(11月10日、要申し込み)、講演会「『ロシアから見たアイヌ文化-ロシア科学アカデミー・ピュートル大帝記念人類学民族博物館のコレクションより』の楽しみ方」(11月3日)、同展を解説するギャラリートーク(10月13日、10月20日、11月17日)などの企画が予定されている。
開館時間は9時30分~17時。火曜休館(祝日の場合は翌日)。入館料は、大人=400円(夏季)、小人(中学生以下)無料ほか。11月25日まで。