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小樽・まちづくり寄付条例、制定から5年-歴史的遺産の保存や整備進む

補修事業によって修復された収蔵車両

補修事業によって修復された収蔵車両

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 「小樽ファンが支える ふるさとまちづくり寄付条例」が制定・施行され、今年で5年目迎える。2008年4月~2013年4月までの寄付の総計は1306件、9,311万8,644円に上る。

まちづくり推進課長の阿部宏之さん

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 小樽市が魅力あるまちづくりを実現するための具体的な事業を示し、賛同する全国の「小樽ファン」から基金への寄付を募る同条例。寄付する小樽ファン自らが賛同する事業を指定し、寄付することができるのが大きな特徴。現在、「旧国鉄手宮線の保全および活用事業」「小樽市総合博物館の展示鉄道車両の保全事業」「小樽市公会堂の能楽堂の保全および整備事業」などの5事業のほか、市長が必要と認める事業などが示されている。

 小樽市総合博物館では現在、50両の鉄道車両を保存。全て北海道で使われていた車両で、北海道の鉄道史を語る上で貴重な資料となっているものもある。幌内鉄道を走った「しづか号」、現存最古の国産機関車「大勝号」など歴史的・文化的に価値の高い車両のほか、さまざまなタイプの除雪車両なども集約されている。車両の多くが屋外展示のため、塗装のはく離や腐食、破損などが進んでいたが、同基金により、これらの展示車両の補修が計画的に行われている。

 同市建設部まちづくり推進課まちづくり推進課長の阿部宏之さんは、同基金に関して、「この5年間に頂戴した全国の小樽ファンからの温かいご支援と熱いメッセージに職員一同、大変感謝している。寄付を頂いた皆さまの期待に応えられるよう、今後も個性豊かな魅力あるまちづくりを進めていく」と話す。

 問い合わせは同課(TEL 0134-32-4111 内線471・472)まで。

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