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小樽・第一大通りの「大時計」存在感じわり-老舗時計店と共に時刻む

街の風景に溶け込みながら時を刻む「大時計」

街の風景に溶け込みながら時を刻む「大時計」

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 和田時計店(小樽市稲穂2、TEL 0134-32-2112)では、正面に設置されている水晶の性質を利用した「大時計」が、店の前で20年以上、時を刻み続けている。通行人の中には、自分の時計を見比べて、大時計が正確に動いていることに気付き驚く人も多い。

和田さんの作業風景

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 同店は、創業90年以上の老舗時計店。時計や貴金属の販売と時計修理を主な業務としている。店主の和田源一さんは中学卒業後、2代目の父・源次郎さんから時計職人の技術を学んだ。商売よりも時計の修理をしている時が楽しいと話す職人かたぎで知られる。

 店の正面に設置された大時計はセイコーのクオーツ時計。1990年、戦中から同店に掛けられていた機械式大時計に代わって設置された。クオーツ時計は、交流電圧のもとで水晶が規則的に振動する性質を利用した時計で水晶時計とも呼ばれる。現在、大時計は電気式が多く、クオーツ式は珍しいという。

 「これからも市民や観光客に時間を知らせていくことができればうれしい」と和田さん。「家族の形見の時計を修理依頼に来る方も多い。古いものを大切にする気風が、この大時計を通じて広がってくれれば」とも。

 営業時間は9時~20時。日曜定休。

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