北海道職業能力開発大学校（小樽市銭函3）で7月18日、「商品販路拡大のためのインターネット広告入門講座」が開催された。

　自社の宣伝・広告にインターネットの活用を考えている企業の担当者などを対象とした同セミナー。講師は、ヤフー・マーケティングソリューションカンパニーの桑田浩二さん。この日は、小樽や札幌から中小企業の担当者など12人が参加した。

　重要な集客手段となっている「ウェブマーケティング」の中でも、多くの企業に活用されている「インターネット広告」について解説し、インターネットの利用が消費者の購買行動プロセスに大きく影響するようになった背景とウェブマーケティングの必要性に触れながら、インターネット広告がネット通販業以外の業種でも幅広く効果をあげている点などを紹介した。

　検索をしているユーザーにアプローチできる検索連動型広告 「スポンサードサーチ」や天気予報やニュースなどのコンテンツを閲覧しているユーザーに訴求できる「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク（YDN）」、「Twitter広告」などのインターネット広告を解説したほか、広告掲載の仕組みやインターネット広告の作り方、クリックされたときだけに広告費用が発生する「クリック課金型」という課金制度、広告を閲覧してほしいユーザーにのみ広告を配信するターゲティングの種類と特徴など、企業の集客を向上させる施策やポイントについても紹介した。

　職業能力開発大学校は、技術者として産業界に貢献できる学生を育てると共に、数日間にわたる技術講習や能力開発セミナーなどを実施し、企業の人材育成や能力開発に対するさまざまなサポートを行っている。今回のセミナーは、同校のさまざまなサービスを周知することが目的。中小企業で十分に活用されていない「インターネット広告」を、インターネットにおける情報発信・広告・販売を手掛けるヤフーに講演してもらうことにより、北海道の産業活性化と企業活性化に貢献することを目指す。