ミツウマ本社(小樽市奥沢4)で3月3日、「なまらステキプロジェクト『運がっぱスペシャルながぐつ贈呈式』」が行われた。
小樽に拠点を置く長靴メーカー・ミツウマが特注サイズの長靴を製作し、同市のご当地キャラクター・おたる運がっぱに贈呈した同式。同社の小舘昭一社長と同キャラクターを運営する石井印刷・石井伸和社長をはじめとする関係者が集まり行われた。小舘社長から同キャラクターに特製の長靴が贈呈されると、同キャラクターからは感謝状が贈られた。その後、同キャラクターは贈呈されたばかりの長靴を履き、同社の工場へ見学に向かった。
同社がおたる運がっぱに特製長靴を作るきっかけとなったのは、ツイッター。雪や雨といった路面コンディションにより、水分や泥で足が汚れないように、同キャラクターが足に梱包(こんぽう)用のラップやスーパーのレジ袋などを使用するなどの努力をしたがうまくいかず、ツイッターで悩みを吐露。それに対して「ミツウマに特製の長靴を作ってもらえば」と同キャラクターのフォロワーがツイートしたのが同社の目に留まり、35センチある特製長靴の製作に至ったという。
ミツウマは1919(大正8)年、ゴム長靴のメーカーとして同市に創業。以来、同社のゴム靴は北海道だけでなく、全国各地で愛用されるまでになり、現在はゴム靴のほかに、工業用ゴム製品・射出成型靴・化成品などを製造している。小舘社長は「本日は午(うま)年の3月3日で馬が3つ並ぶ日ということで、『ミツウマ』の日となった。そんな日に地元小樽に何かできないかということで、この特製の長靴を作らせていただいた。(おたる運がっぱに)この長靴を履いて小樽のために頑張っていただければ」と話した。
贈呈式の後、報道陣とおたる運がっぱが同社の工場を見学。同キャラクターが工場を案内する同社スタッフとはぐれて迷子になる一幕もあった。その後も同工場の工員などに話しかけられたり、握手を求められたりし、ますます置いてけぼりになっていた。