小樽・公設青果地方卸売市場(小樽市有幌町)で1月5日、初競り式が行われた。
同市場関係者や小売業者などのほか、中松義治小樽市長や中村裕之衆議院議員なども迎えて行われた同式。同市長などのあいさつと恒例の3本の手締めで同式は閉会となり、その後、市場内で初競りが行われた。
同市長は「TPPや人口減少、量販店の販直取引や通信販売の物流量増加など、卸売市場を取り巻く環境は厳しくなっているが、本市場が生産者にとって身近な出荷先として、小売業者にとって多様な品目を安定的大量に購入できる場所としての役割を担い、市民に生鮮食料品を安定的に供給できるように使用していくことが大切」と話した。
「大型店の進出や人口減少など、売り上げは毎年右肩下がり。でも、毎日のように買いに来てくれるお客さんのために、市場が開いている日は必ず仕入れに来る」と話すのは、セルフマート菊池(山上菊池商店=豊川町)3代目社長の菊池健一さん。「子どものころから、夏休み・冬休みになると毎日のように父に連れられてきた。そのころの活気はなくなってしまったが、これからもこの市場で仕入れて商売を続けたい。亡くなった父から商売について学ばなければならないことがたくさんあったと思う。だから、今はこの市場が学びの場」とも。