小樽市議会本会議場で8月21日、模擬議会「ふるさと創造 樽っ子サミット」が開催された。市内の中学生22人が参加し、現役の市会議員2人に質問した。
同事業は、小樽青年会議所が「地域教育」をキーワードにした青少年育成事業の一環として開催。参加した中学生は、一般募集によって集められた1年生~3年生の女子6人、男子16人。質問には、同会議所理事長でもある上野智真市議と同会議所樽っ子育成委員会委員の酒井隆行市議が答え、中松義治市長と上林猛教育長も臨席した。
生徒は「未来」「生活」「観光」「学校」のテーマごとにグループ分けされ、各グループから選ばれた議長が議事を進め、そのほかの生徒がテーマに沿って質問した。塩谷中学校2年の渡邉淳くんは「マナーの向上やルール整備を進めながら、河川沿いや奥沢水源地などにバーベキュー場を作ってほしい」と提案。質問に答えた上野市議は「奥沢水源地などを市民の憩いの場となるようなバーベキュー場などとして活用するという提案は素晴らしい」と応じた。菁園(せいえん)中学校1年の山内茉莉華さんは「潮まつりのPRとして、『ミスおたる』だけでなく『ミスターおたる』を創設してはどうか」と提案。質問に答えた酒井市議は「『ミスターおたる』の創設はとても興味深い提案」と応じた。
「観光」をテーマにしたグループの議長を務めた長橋中学校1年の長尾翔くんは「とても面白い体験だった。みんなで考えた質問に本物の議員さんたちが真剣に答えてくれた。とても物知りで、すごいと思いました」と興奮気味に話していた。
同会議所は今後も、地域教育に関する事業を企画していく予定という。