「全日本盲導犬使用者の会」の総会と交流会が6月1日~3日、札幌市と小樽市で開催される。
同会は1年に1度、会員が一堂に集い親睦を深めるため全国各地で開催。開催地区の住民などへの盲導犬や盲導犬使用者に対する理解促進なども目的とする。2日には小樽市内で観光やすし店での食事、ショッピングなどを予定。盲導犬約100頭と盲導犬使用者、付添人やボランティア約200人の参加を見込み、堺町通り商店街が受け入れに協力する。
盲導犬は身体障害者補助犬法により、公共の施設や交通機関、デパート、ホテルなどの民間施設などにも入ることが認められている。盲導犬に出会った時の注意点としては、餌をあげない、声を掛けたり触ったりしてはいけないなどが挙げられる。
国内の実働盲導犬数は1070頭で、道内では58頭の盲導犬が実働している。盲導犬を実際に市中で見かけることが少ないため、盲導犬に対する理解不足などの問題があるという。
市内に住む本間俊三郎さんは、妻の尤子(ゆうこ)さんが盲導犬使用者。尤子さんが盲導犬を使用するようになってから、尤子さんの生活範囲が広がったと話す。しかし、盲導犬に対する理解不足などから、年に数度、入店拒否や心無い言葉を掛けられることがあるという。
「期間中、多くの盲導犬使用者と付添人などが盲導犬とともに小樽を訪れる。小樽の街や食べ物を楽しんで、小樽は良かったと感じてもらいたい。妻や私が入店拒否にあっても我慢すればいいだけのことだが、小樽を楽しみにして来る盲導犬使用者には、そのような思いをしてほしくない。小樽の街と人のやさしさを感じて帰ってもらいたい」と話す。