小樽で5月15日、ウニ漁が解禁となった。小樽市漁業協同組合地方卸売市場（小樽市色内3）では5月16日、小樽産ウニの初競りが行われ、市内でウニの販売が始まった。

「小樽産ウニ丼（白）」

　小樽では、まんじゅう型の殻で5～7ミリのとげを持ち、身が鮮やかなオレンジ色のエゾバフンウニ（バフン、ガゼ、ガンゼ、赤）、分厚く固い殻に16～30ミリの長いとげで身は薄黄色のキタムラサキウニ（ムラサキ、ノナ、白）の2種類が獲れる。小樽で水揚げされるウニは、丼やすしなど生食のほか、塩蔵など加工品としても人気が高い。

　競りを経て初売りとなった16日、最も早い朝7時ごろに、店頭にウニを並べた鱗友朝市（色内3）内の各店舗では、「初物」を買い求めようと多くの市民らが来場。小樽市漁業協同組合によると、解禁初日の15日の漁初日は天候や漁場の状態が影響し、塩谷地区と忍路地区の2地区のみとなり、漁獲量の影響で、エゾバフンウニが高値となったが、キタムラサキウニの販売価格は例年並みとなり、関係者らを安心させた。今後は市内5つの漁場で安定したウニの漁獲を見込むという。

　同市場内の「朝市食堂」では、小樽産のウニ丼を販売。キタムラサキウニを載せた「小樽産ウニ丼（白）」（時価、16日は3,600円）を15食分販売し、朝早くから市民や観光客らが訪れ、午前中には売り切れとなった。

　小樽鱗友商業協同組合（鱗友朝市）組合長の大坂憲之さんは「初日、『赤』は高値となってしまったが、『白』は初物としては手ごろな値段になった。ウニの値段は毎日上下し、運が良ければ、手ごろな値段の『赤』やお値打ち価格の『白』に出合えることもあるので、頻繁に朝市にお立ち寄りいただけたら」と話す。

　小樽のウニ漁は8月31日まで。