小樽芸術村「旧三井銀行小樽支店」(小樽市色内1)で4月28日、企画展「川瀬巴水と吉田博 水辺の詩」が始まる。
同展は大正から昭和にかけて風景版画の分野で活躍した川瀬巴水と吉田博が描いた、水辺の風景の木版画約100点を展示する。
川瀬は天候や時間帯などの要素を巧みに画面に織り込みながら、情感あふれる作風が特徴。吉田は渓流や瀬戸内海などの水辺を取材した作品を数多く残し、複雑でありながらも透明感のある唯一無二の風景表現にたどりついたと評価される。
会場では、同館所蔵品の中から、川瀬が実際に小樽を訪れ描いたというスケッチを基に制作した作品をはじめ、初公開作品の展示も行う。
開館時間は9時30分~17時(最終入場16時30分)。観覧料は、一般=1,000円、学生=600円、高校生=500円、小中学生=300円。6月5日まで。5月21日休館。
関連企画として5月24日(14時~15時)と5月28日(11時~12時)、小樽芸術村「旧荒田商会」(色内1)2階で「見どころ解説&映画『版画に生きる 川瀬巴水』上映会」を行う。定員は各回10人(予約制)。予約申し込みは電話とメールで受け付ける。観覧料金は同展のチケット提示で無料。