小樽経済センター(小樽市稲穂2)商工会議所会議室で5月21日、おたる案内人第5回マイスター合格授与式が行われ、小樽市の中松義治市長(小樽観光大学校校長)から合格者に合格証が授与された。
おたる案内人制度は、「ひとづくり」や「まちづくり」、「地域を誇る文化の醸成」を組み込んだプログラムにより、小樽の歴史や文化などに対する幅広い知識を有した地域に誇りを抱く市民や産業人の育成を目指す。現在の有資格者数は、2級289人、1級323人、マイスター29人の合計641人。マイスターは1級取得者を対象とした上級認定制度で、本年度のマイスター検定試験合格率は25パーセント。
この日、マイスターを授与されたのは、市内在住の河野隆さんと福岡市早良区在住の堀泰介さんの2人。河野さんは岩内郡岩内町生まれで、2歳の時に小樽へ移住後、71歳の現在まで市内在住。市内の包装資材会社を退職後、博物館での解説ボランティアや「おたる案内人ジュニア育成プログラム」の講師、ケアハウスでのボランティアなどに従事。今回、満を持してマイスターを受験し合格。今後は、マイスターとして観光客に接するとともに、「後進の案内人にもアドバイスをしていければ」と話した。堀さんは東京生まれ。福岡市で精密機械関連の会社に勤務し、現在47歳。雪が積もる小樽の坂や街、海の景色に魅せられ、小樽を頻繁に訪れるようになったという。小樽をより深く知りたかったというのが、同検定の受験動機。今後は、小樽の外部からの視点を生かし、将来的には観光ガイドなどにも意欲をのぞかせる。
同検定に関する問い合わせは、小樽観光大学校(稲穂2、TEL 0134‐22-1177)まで。