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NPOが海洋ゴミ対策でコンペ おたる水族館で最優秀作品発表

セレモニーの様子

セレモニーの様子

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 「ごみステーションコンペティション 最優秀作品設置セレモニー」が9月2日、おたる水族館(小樽市祝津3)で開催された。主催はCHANGE FOR THE BLUE in 北海道実行委員会(札幌市中央区)。

最優秀賞「pic up traSE(ピックアップトラッシー)」

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 同コンペは日本財団が推進するプロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環。同実行委員会が年々増え続ける海洋ごみ対策として行い、「思わずごみを捨てたくなる、ごみステーション」のアイデアを募った。

 コンペには、全道各地の小学校3年生から70才代までのアイデア41件が寄せられた。最優秀賞には、「ごみをきちんと捨てる事により、キレイな海の維持につながる」というメッセージを可視化できる点が高く評価された、札幌市在住20代女性の作品「pic up traSE(ピックアップトラッシー)」が選ばれた。

 同作品は、4種類に分別したゴミ箱の上にモニターを設置。利用者がゴミを入れると「海をきれいにしてくれてありがとう!」というメッセージが現れ、モニターに映し出されたゴミだらけの「海」がゴミを入れるごとに少しずつきれいになり、最終的には、巨大なクジラが現れ海の仲間たちと楽しそうに泳ぐ画面に変化していく仕組みになっている。

 セレモニーでは、おたる水族館館長の伊勢伸哉さん、日本財団常務理事の海野光行さん、同作品を形にした「ビットスター」社長の前田章博さん、同館オリジナルキャラクター「ペン太くん」が登壇し、テープカットの代わりに「初ごみ入れ式」を執り行って最優秀作品を披露した。

 「このシステムを多くの人に見たり体験したりしてもらうことが海洋ごみ問題を考えてもらうきっかけになれば」と海野さん。伊勢さんは「ゴミをきちんと捨てることが、海洋ごみ問題解決の第一歩」と話した。

 セレモニーには、感染症防止策に協力を呼び掛けた上で訪れていた来館者も参加。作品を見た子どもたちが歓声を上げる様子も見られた。

 同水族館への設置は9月23日まで。道内の学校やショッピングモールへの設置も予定している。

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