小樽市民会館(小樽市花園5)大ホールで5月10日、「子ども花まつり」が開催された。主催は小樽佛教会。市内の園児やその保護者などで約1000席の同ホールはほぼ埋め尽くされた。
当日は、甘茶で花御堂(はなみどう)を満たす「かんぶつしき」とお笑いタレント「アキラボーイ」のステージによる2部構成。「かんぶつしき」に先立ち、同会の林勝信副会長が、釈迦(しゃか)の誕生日4月8日を祝う「花まつり」と釈迦の教えについてわかりやすく説明した。
第1部の「かんぶつしき」では、舞台上に花御堂が幻想的にライトアップされ、同会の役員や双葉高校(住ノ江1)の生徒により柄杓(ひしゃく)で甘茶がかけられた。第2部「アキラボーイ」のステージでは、舞台上に設置されたスクリーンに映し出された相方「たぬきち」との漫才を披露したほか、園児たちを舞台上に上げ、実際にスクリーン上の「タヌキチ」と遊ぶなどの演出もあった。
第1部と第2部の合間に、象をイメージした同会のキャラクター「のんの君」が登場。園児たちと一緒に歌を歌ったり、お祈りをしたりした。
園児59人を引率して参加した「まや幼稚園」主事の野村定維さんは「幼児期に仏教行事である花まつりに参加するという事は、子どもたちがお釈迦様への報恩や感謝の気持ちを醸成できる大切な行事だと考える」と話した。「核家族化の進む現代において自宅にお仏壇がなく仏教に触れる機会自体が減ってしまった子どもたちが増えている。幼稚園行事を通して仏教に触れる機会を提供することも仏教幼稚園の使命」とも。