「The Court of Master Sommelier (CMS)」認定マスター・ソムリエの高松亨さんが5月1日、余市町で地域おこし協力隊として活動を始める。
高松さんは余市町産ワインの生産強化と産業振興を目的に、デンマークの世界的レストラン「noma(ノーマ)」のワインリストに掲載されている「ドメーヌタカヒコ」でワイン産業支援員として活動するほか、食資源とワインのペアリングなど、同町の魅力を引き出し、町内外に発信する予定。
齊藤啓輔余市町長は「マスター・ソムリエの高松さんが地域おこし協力隊として活動することにより、余市町産ワインの持つポテンシャルを町内外に広げるため、ワインのアンバサダーとして多方面で活躍してもらいたい」と期待を込める。
高松さんは1995(平成7)年生まれ。オーストラリア、シドニー出身。15歳からバリスタとして飲食店で勤務し、20歳の時にブルゴーニュワインの味に感動し、オーストラリアやイギリスなどのレストランで勤務し、独学でワインを研究。ソムリエ資格認定機関のCMSが認定する最上位資格マスター・ソムリエの日本人初認定者で、現在300人ほどいる有資格者の中で最年少。
高松さんは「ワイン産地として有名な地域を訪問するたび、8割はワインとしての文化が根付いていると感じた。まずは自分たちのいる町で高品質のワインが作られていること、そのスタイルを知っていただくのが大事ではないかと思う。自分が余市町に移住することにより世界に少しでも余市のワインの魅力を感じていただく機会を作りたい。余市町での地域おこし協力隊活動として、『ドメーヌタカヒコ』の下での活動をメーンに、余市町のワイン産業全体の発展につながる事業を推進していきたい」と話す。