小樽市総合博物館本館(小樽市手宮1)で4月17日、企画展「おたるの『春』みーつけた」が始まった。
雪解けや芽吹き、行動が活発化する動物の姿、卒業式、入学式など、同館学芸員が選んだ「小樽の春」を資料や写真で紹介する同展。小樽発祥のランドセル「ナップランド」やひな人形など、「小樽の春の風物詩」を展示する。会場は12章に分類し、パネルと貴重資料で解説する。
「おたるの春」の章では、写真家の眞柄利香さんの風景写真を紹介。『南小樽駅の桜』や『勝納川を泳ぐ鯉のぼり』『残雪の山々』など、眞柄さんが「切り取った」春の小樽を楽しむことができる。「御前水の滝」の章では、滝の名前の来歴となった明治天皇による北海道行幸に関する解説や年ごとの水量の違いなどを過去の新聞記事や写真で紹介する。「蜃気楼『高島おばけ』」の章では、小樽の春の気候と科学的解説で、江戸時代から『高島おばけ』として知られる蜃気楼を紹介する。そのほか、「なつかしの小樽」や「鰊来る」「小樽における春の火事」「錦絵の春」「いきものの春」「小樽のサクラ」「スプリング・エフェメナル」「ウミネコの帰還」「はくぶつかんの春」の章立てで、歴史や文化、科学など、幅広い視点で「小樽の春」を展示・解説する。
開催時間は9時30分~17時。火曜休館(5月4日を除く)と5月6日。入館料は、大人=400円、高校生・小樽市内在住の70歳以上=200円。6月27日まで。入館時、新型コロナウイルス感染症対策で、マスクの着用や検温、手指消毒などへの協力が求められる。