小樽・手宮公園(小樽市手宮2)下の崖で現在、「御膳水の滝」を見ることができる。同滝は雪解けの時期や大雨の後などに現れる。
例年、雪解けの時期になると姿を現す同滝は、春の訪れを感じさせる風物詩ともなっている。館内から滝を見ることができる小樽市総合博物館の担当者によると、3月13日くらいから水流が目視で確認され、例年並みの時期だという。
御膳水の名前の由来は、1881(明治14)年の明治天皇による北海道巡幸で、8月30日に小樽港手宮に上陸された際に同滝の水源から飲み水を用意したことによる。銭函3丁目の国道5号脇の「御膳水」や室蘭市の「御前水」などの史跡や地名もこの時の巡幸に由来するという。