小樽市内の多くの飲食店が現在、小樽市が発出した休業要請を受け、新しい試みに挑戦している。
小樽市は1月28日、小樽市内で複数の集団感染が発生したことを受け、不要不急の外出と往来を控えるように呼び掛けた。併せて、小樽市内で酒類を提供する飲食店に対し、2月1日~15日の全期間の休業を要請し、協力を求めた。休業を決めた飲食店の多くは、店内で飲食を伴わない営業活動が認められていることから、テークアウトやデリバリーに活路を見出している。
小樽市民食堂(小樽市花園5)は、通常、近隣の企業や官庁にのみデリバリーで提供していた日替わりランチをSNSで発信し、テークアウトで提供。「駅なかマート タルシェ」(稲穂2)は昼と夕方の2回、市内の飲食店によるコラボレーション弁当を販売し、日曜日を除き、2月27日まで販売を予定する。「石と鉄 STONE and IRON」(色内2)は「石鉄のアジアン食堂」と題し、鶏もも肉のグリーンカレーや鶏肉のガパオライス、豚肉と海老のパッタイ、ルーロー飯などを予約のテークアウト販売で提供するほか、betsubara(花園1)の出張販売でも提供している。
このような状況を受け、小樽市の迫俊哉市長は「経営者の皆さまが他店と協力し、テークアウトのメニューを創作されるなど工夫されていることを心強く感じている」と自身のSNSに投稿している。