小樽市福祉部地域福祉課が8月21日、「しあわせな地域づくりワークショップ」参加者から寄せられた意見を市ホームページで公開した。
新型コロナウイルス感染拡大を受け、7月~8月にかけてオンラインで開催した同ワークショップは、「子ども・子育て」「防災」「観光」「相談窓口」の4テーマと市内を4地区に分けた地区別ワークショップで展開した。市民一人一人が役割や生きがいを持ち、住み慣れた地域で自分らしく暮らすことのできる「地域共生社会」を目指す、地域福祉計画策定が目的。同ワークショップには延べ150人が参加した。
22人が参加した「子ども・子育て」テーマには、子どもや親、大人を取り巻く環境に関する意見や、新しい支援策を必要としている人と賛同者との情報共有不足などの意見が寄せられた。地区別ワークショップでは共通して、町内会の存続の難しさや人間関係の希薄さなどの課題が挙げられているほか、インターネットを活用した電子町内会や廃校舎を活用した地域コミュニティ-拠点に関する意見なども寄せられている。
ワークショップで司会を務めた松代弘之さんは「全体を通じて、早急な改善が必要と感じた課題は、高齢者と若者とのコミュニケーションに関すること。世代間の情報分断をどのように埋めて、どのように情報共有するか。そのほかの課題も含め、解決に取り組んでいきたい」と話す。