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小樽桜陽高校演劇部、高文連へ始動 感染防止策で林に向かって発声練習

発声練習の様子

発声練習の様子

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 小樽桜陽高校(小樽市長橋3)演劇部が現在、10月開催予定の北海道高等学校文化連盟(高文連)後志支部高等学校演劇発表大会に向け、部活動に取り組んでいる。

小樽桜陽高校からの景色

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 新型コロナウイルス感染拡大を受け、同校も新学期開始後、約1週間で休校となり、同部が4月に予定していた新入生歓迎公演も中止となった。6月1日の学校再開を受け、高文連の開催自体も不透明な中、同部も活動を再開。行政や学校当局が提唱する「学校の新しい生活様式」にのっとり、手洗いや消毒、換気、マスクの着用など徹底した上で、部としての感染予防対策も自ら策定し学校当局に提出。倶知安で行われる予定の後志支部高等学校演劇発表大会を目指す。演劇部で基礎となる発生練習は、3密と飛沫を避けるため、部員同士距離を開け、同校の裏にある林に向かって行うなど、工夫を凝らす。

 部員数は現在8人(3年生=3人、2年生=4人、1年生=1人)。各部員は休校期間中、自宅で発声練習や過去の台本の読み込み、高文連に向けた作品の構想などを練っていたという。リモートワークとなり自宅で仕事をする父親の邪魔にならないように発声練習を行った部員や普段、部活で忙しくて一緒に時間を過ごせなかった弟や妹の世話をしながらの休校生活を送った部員、高校生活が始まって1週間足らずで休校に直面した1年生部員など、それぞれが戸惑いながら、学業や演劇に取り組んだという。部員たちは「今まで当たり前だった生活が突然なくなった。そのような経験を通じて感じたことなどを創作に生かせるのでは」と口をそろえる。

 部長の渡部萌さんは「コロナ禍という非常事態ではあるが、先輩方から受け継いできたものを大切にしながら、自分たちらしさを出して、桜陽高校演劇部として進んでいきたい」と力を込める。

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