岩内青年会議所が現在、「新型コロナウイルスから北海道を守るための18の目標」をピクトグラムや簡潔な文章で表記したポスターやチラシを近隣町村の家庭や事業所に配布している。
同会議所が青少年健全育成事業の一環として取り組む同事業。手洗いやうがい、せきエチケットなど、基本的なことから、「お年寄りを守ろう」や「感染への偏見や差別はゼロ」「地元企業を応援しよう」など、新しい生活様式や疲弊した経済の再生なども意識した内容となっている。岩内町をはじめ共和町、泊村、神恵内村の近隣4町村に住む児童の家庭向けに3000枚のチラシを配布したほか、事業所向けにA3サイズのポスター300枚を用意し配布している。
同事業で使われたデザインは、愛知県の半田青年会議所が自ら制定した「JCI HANDA VS COVD-19~知多半島を守るための18の目標~」に基づいて作成したもの。全国各地の青年会議所がロゴや地名を変更するだけで使用できるようにフォーマットを公開し、同会議所ではポスターとチラシを制作した。
同会議所理事長の笠原綱三さんは「幸いにも4市町村からは感染者が出ていないが、このチラシを各ご家庭の見えやすい場所に貼って、日々の生活を『新しい日常』として意識していただき、感染拡大防止に役立てていただきたい。6月以降も第2波、第3波が考えられる中、みんなが気を緩めず、正しく恐れ、この活動が学校再開、経済の再生に向けた礎の一つになれば」と話す。