地域情報サイト「まいぷれ小樽」を運営する「みなとまち情報社」とトンボハイヤーは4月23日、「出前タクシー」のサービスを小樽市内で開始した。
利用者が電話で参加店に料理を注文すると同時に、トンボハイヤーに電話しサービス利用の旨を伝え、参加店と配達住所を伝達。タクシーは、指定された参加店で料理を受け取り、利用者に配達する。利用者は、料理代と配達料(参加店から配達先までの運賃)を支払う。出前などのサービスを提供していない店の料理を、電話1本で配達してもらえる。
同サービスを仕掛けたのは、まいぷれ小樽を運営する湊一浩さん。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、テークアウトができる小樽市内の飲食店のまとめページを掲載したところ、「Uber Eatsのようなサービスが小樽にもあれば」との声が寄せられ、タクシーなどを利用して、料理を運べないかと考えた。そこで、トンボハイヤー社長・坂田理さんに相談したところ、協力を快諾され、同サービスの計画を進めたという。監督官庁などとの調整に時間がかかったが、多くの人々の協力で認可を受け、同サービスの展開にこぎ着けた。
湊さんは「自粛生活の中で、テークアウトしたくても取りに行けない高齢者の方や小さな子どものいる家庭などに利用いただけるとうれしい。コロナの影響でさまざまな業種で深刻な影響を受けているが、異業種がタッグを組んで、この困難を乗り越えていくためのお手伝いをしていければ」と話す。
現在の参加店は19店。利用時間は、参加店舗のサービス提供時間により異なる。