小樽市が8月25日、閉館した石原裕次郎記念館から寄贈された、故・石原裕次郎さんの愛車ロールスロイスの展示・保存のための資金を募集するガバメントクラウドファンディング(GCF)を始めた。GCFは同市初の取り組みで、ふるさと納税対象事業。
同市は、同車を小樽市総合博物館(手宮1)自動車展示館に展示することを計画。同車を適切に展示・保存するために、空調管理が可能なガラス張りの個別展示室の設備整備に850万円の費用が必要という。同市は、その費用の一部として300万円をGCFで募り、今月30日の一般公開を目指す。
「お礼の品」として、5,000円以上の寄付者に観光ポストカードと同博物館の無料入館証(2年間有効)、1万円以上の寄付者に石原裕次郎ミュージックボックス(1寄付につき1個、数量限定)、同博物館に寄付者の銘板への掲示などの特典を用意している。
同市財政部契約管財課財産管理グループ担当者は「幼少期を小樽で過ごした石原裕次郎さんの愛車を小樽に残して展示し、小樽が石原裕次郎さんゆかりの地であることや石原裕次郎記念館が観光都市小樽のシンボルとして当市に存在していたことを後世に伝えていきたい」と寄付を呼び掛ける。
石原裕次郎記念館は1991年7月、石原さんの第二の故郷とされる小樽で開館。同ロールスロイスをはじめとするゆかりの品が展示され、同市の観光を支えた。建物等の老朽化により2017年8月31日に閉館。同館の運営母体は東京に移り、各地での展示を予定しているという。
プロジェクト締め切りは11月22日。申し込みは、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」から。問い合わせ先は、小樽市財政部契約管財課財産管理グループ(TEL 0134-32-4111)まで。