小樽市総合博物館運河館(小樽市色内2)で4月1日、運河館トピック展「倉庫のハテナ・プロローグ」が始まった。
現在の堺町を中心に営業していた三浦倉庫に関する資料を展示し、運営形態や経営状態、倉庫業の全般の役割などを解説する同展。同倉庫の経営規模や全国に及ぶ取引先を示す「三浦仲買商店取引先名簿」や「保管料調上(しらべあげ)帳」、「貨物寄託申込書」などのほか、倉庫業と銀行との深い関係性を示す「倉庫証券」や「質権取得の通知書」など、貴重な資料を展示している。
同倉庫の経営者・三浦喜三郎(1850~1923)に関する詳細は、まだ研究が進んでいないが、1892(明治25)年には、小樽で海陸物産商を営んでいたことが分かっているという。その後、1899(明治32)年に倉庫業に進出し、1907(明治40)年ごろ、自分の土地に倉庫を建て経営を拡大した。
開館時間は9時30分~17時。入館料は、大人=300円、小人(中学生以下)無料ほか。6月22日まで。