小樽で精神科医師が講演-「笑う」「泣く」ことの有益性説く

会場は落語で笑いに包まれた

会場は落語で笑いに包まれた

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 小樽経済センター(小樽市稲穂2)で3月12日、「こころの健康セミナー」が開催された。主催は小樽精神保健協会。

優しい語り口の白坂院長

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 当日は、精神科医師の講演と北海道大学落語研究会による落語口演の2部構成で行われ、120席以上用意された座席は、ほとんど埋め尽くされた。

 第1部では、医療法人北仁会いしばし病院の白坂知信院長が講演。アルコール依存症やドメスティックバイオレンスなど精神疾患に起因する社会問題を解説。解決策として、家族や知人とのコミュニケーションの大切さやストレスを軽減するための感情表現としての「笑う」ことや「泣く」ことの有益性を説いた。講演はユーモアを交えながら行われ、来場者は熱心にメモを取りながらも時に大笑いする場面も見られた。

 第2部は北海道大学落語研究会メンバー「一発自摸之進(いっぱつつものしん)」さんと「落語番長(らくごばんちょう)」さんによる口演。一発自摸之進さんは、ばくち好きの男がいかさまでもうけようとする演目「看板のピン」を披露。意外なオチに会場は沸いた。落語番長さんは、東京の外れで、はやらない居酒屋を営む夫婦が高級レストランのまねをして、居酒屋の起死回生を図る演目「マキシム・ド・のんべえ」を披露。夫婦と客人の滑稽なやり取りに会場は笑いに包まれた。

 同協会は今後も、心の健康に関する市民向けの講演などを開いていく予定という。

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