暮らす・働く

小樽・都通り商店街、新旧タッグ組み地域活性化目指す

美園アイスクリーム本舗3代目漆谷さん(右)とアニメニクス店主・関さん(左)

美園アイスクリーム本舗3代目漆谷さん(右)とアニメニクス店主・関さん(左)

  • 0

  •  

 小樽のアニメショップ「アニメニクス」(小樽市稲穂2)がオープンして5カ月が過ぎた。同店は、同市唯一の専門店として老舗の商店が軒を並べる都通り商店街に店を構える。

アニメニクスで取り組んでいる予約注文商品

[広告]

 同商店街は、「西川のぱんじゅう」「洋菓子・喫茶あまとう」「バッグのムラタ」などの老舗が立ち並ぶアーケード街。通りを歩く人々も、古くから小樽に住む地元住民が多いという。

 アニメニクスが店を構えるのは、同商店街を小樽駅側から入ってすぐの場所で、間もなく創業100年を超える「アイスクリームパーラー美園」の1階。オープン当初は小樽の景観に合わないなどの声が聞かれることもあったという。

 「もうすぐ100年になる美園の3代目として、伝統の味を守りながらも、より良いものを提供していこうと常に努力している。だから、新しい文化や新しいことに挑戦する若者が好き。小樽から何かを発信したい、小樽を明るくしたいという人を応援したい」と話すのは、美園アイスクリーム3代目の漆谷匡俊さん。「新しいものと古いもの、若者とベテラン、古くから小樽にいる人と小樽に新しくやって来た人、みんなで切磋琢磨(せっさたくま)してナンバーワンやオンリーワンを目指していけば、小樽はもっといい街になっていくと思う」とも。

 美園アイスクリームは1919(大正8)年、匡俊さんの祖父・漆谷勝太郎が氷水商として創業。後に、ヨーロッパの食に詳しい外国航路関係の旅人からアイスクリームの製法を伝授され、アイスクリームの販売を始めたとされる。現在も、原料と手作りにこだわったアイスクリームは市民や観光客に親しまれている。

 「主な客層は、市内のアニメファンや修学旅行生、国内外の観光客の方々。想定していなかった客層としては、市外からこの店を目的として来ていただく方々や美園アイスクリームパーラーの常連客の方々」とアニメクス店主の関務さん。「地方の商店街はシャッターが下りたままの店が多いと言われるが、いろいろな方々と協力し合いながら商店街活性化に微力ながら協力していきたい」とも。

 美園アイスクリームパーラーの営業時間は10時30分~21時。火曜定休。アニメニクスの営業時間は10時30分~19時30分。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース