小樽の寺で薩摩琵琶の演奏会-法然上人一代記をわかりやすく表現

薩摩琵琶演奏会の様子

薩摩琵琶演奏会の様子

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 小樽・直行寺(じきぎょうじ)(小樽市緑1)本堂で8月17日、薩摩琵琶奏者・北原香菜子さんによる琵琶演奏「琵琶で語り継ぐ『法然上人(ほうねんしょうにん)御一代記」」が開催された。

北原さんのトークに観客も引き込まれた

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 同寺のお盆行事の一環で開かれた演奏会。浄土宗の開祖・法然上人の誕生から往生までの生い立ちを、琵琶の音色と歌でわかりやすく伝え、北原さんのトークも交えながら進められた。本堂は集まった観客で埋め尽くされた。

 北原さんは早稲田大学入学時の2001年に琵琶に出会い、2004年より本格的な演奏を開始。2006年の「くまもと全国邦楽コンクール」で最優秀賞、文部科学大臣奨励賞を受賞したのを皮切りに、「全国鎮魂供養ツアー」と銘打ち、古典曲ゆかりの土地で供養演奏を始め、現在の演奏活動は国内外に広がっている。

 同寺は、初代小樽区長・金子元三郎を輩出した豪商・金子家の護持により、明治10年代に浄土宗教会を開設。1897(明治20)年に直行寺との寺号公称が許され、1909(明治42)年より現在地に所在を置く。

 鑑賞に訪れた同寺の檀(だん)家の女性は「琵琶の響きと北原さんの声量がすごかった。とても心に響いた」と話していた。

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