小樽・運河公園(小樽市色内3)で8月19日、仏教行事「第14回おぼん万灯会(まんとうえ)」が開催された。
今年で14回目となる同行事のメーンは、万灯6000基に明かりをともし、蓮華(れんげ)灯約200基を同公園の噴水に浮かべる「おぼん万灯会大法要」。各宗派による読経のほか、縁日や大道芸、和太鼓演奏などのステージショーも行われ、会場は多数の来場客であふれた。
万灯会は祈願や滅罪のために行われ、日本書紀にもその記述が確認される古い法要。お盆の時期に行われる万灯会としては奈良の「東大寺万灯会」が有名。同市の「おぼん万灯会」を主催する小樽佛教会は「『いのちたいせつ』を基本テーマとし、命の大切さを伝えながら市民が楽しめる行事にしていきたい」としている。
「お盆の法要は全国各地にあるが、小樽の歴史的建造物をバックにして行われる法要は雰囲気がある」と話すのは、東京から小樽に移住して1年という女性。「小樽にはお寺が多いと聞いているので、ゆっくりと見て回りたい」とも。