小樽・手宮市場(小樽市錦町)のフリースペースで6月15日、「小樽ドリーム琴アンサンブル」による琴アンサンブル演奏会が開催された。
同市場では初めての試みとなった同演奏会。30分ずつ2回行われた演奏会は、琴アンサブルを目当てに集まった人や買い物中に足を止めた客などで盛況となった。「オリーブの首飾り」「川の流れのように」など多様なジャンルから9曲を演奏した。
同グループは、代表の荒谷房江さんが2001年に教室を立ち上げたのと同時に結成。荒谷さんが同じく代表を務める「琴アンサンブル『カナル』」とともに小樽市民センター「マリンホール」(色内2)などで数々のコンサートを開いている。メンバーは8~85歳の16人グループで、会場に来られない人たちのためにボランティアグループとしてグループホームや病院を訪れるなどの活動も行っている。
会場となった手宮市場は、発展目覚ましかった手宮の歴史とともに開市。大正中期にはすでに現在の場所で営業していたという。現在、鮮魚店や海産物店、総菜店などが軒を連ねる。
演奏会を企画したのは、同市場で海産物などを扱うカネシン新保商店の新保雅大さん。「市場内の空き店舗スペースなどを利用し、今後も発表の場としてミュージシャンやアーティストに無料でスペースを提供していきたい。お客さんも喜ぶし、将来的には手宮や小樽の発展につながるように期待している」と話す。